目的

この歯の治療を通して、
垂直歯根破折の診断を学びます。
その原因と治療法についても知ります。

最初に

62才の男性、
以前に根管治療を受けた右下6番、第一大臼歯が時々鈍い痛みがある。
歯内療法専門医へと紹介された。

主訴

この数週間、時々この歯に鈍痛がある。
この歯は15年前に歯内療法専門医に根管治療をしてもらった。
メタボン、セラミックを焼き付けた被せ物をいれて、今までは何ともなかったのに。

市販の痛み止めを飲んでいたが、
咬むと痛くなってきた。

内科的な病気

特に無し

歯科には、年に2回は定期的に検診を受けていた。

診査

顔の外側には異常無し。
治療本数は平均的で、衛生状態も良好。

左下の6番にはピッタリとしたメタルボンドが入ってた。
たたくと痛いが、押すくらいでは痛くない。
歯周ポケットは浅くて、グラグラしてもいない。
腫れや膿も無い。
周囲の歯にも神経や歯周病の病気は見当たらない。
噛み合わせは、横に動かす時に多くの歯で擦れる、グループファンクションだった。