感覚異常とは、焼けるような、チクチクした、あるいは鈍くて感じないといったものです。
患者さんは熱っぽい、冷たい、焼けるよう、ズキズキ、チクチク、ジンジン、針で刺すような、鈍い、アリがはっているようだと言われます。

歯科での感覚異常には、全身の病気からくるものとそこの場所によるものが有ります。
全身の病気としては、多発生硬化症、サイコイドーシス、癌の転移、感染症、白血病、リンパ腫。
その場の理由には、怪我、例えば下アゴの骨折、腫瘍やデキモノによる圧迫、もぐった歯、骨髄炎、根っこやインプラントの感染、抜歯や麻酔注射や根管治療によるトラブルなどが。

通常の治療に反応しなければ、神経外科的な治療が必要になります。
手術は神経の変性が起こる前に行われるべきです。

手術の適応と効果は様々で、よく証明されていません。
全く元通りに戻ることは期待できません。
外科処置を繰り返すことで、更なる外傷が加わって逆効果になるかもしれません。

感覚異常が起こり得る事を前もって説明していないと問題になります。
説明したならば、同意書にサインをして頂くべきです。
CBCTで治療計画を立てることによって、神経の位置、傷付ける危険性を知ることが可能です。



上の2枚がよく撮るレントゲンです。
下の奥歯、第一大臼歯、6番の根っこに大きな黒い影がありますね。
ピッタリと詰めてあるのに。
で、外科するとなると、
クチビルの神経の出口に近そうです。
で、下のCBCTを見ると矢印部分が神経の出口、頤孔です。






似たような歯ですが、
こっちは神経の大元は離れてはいるんですが、下の方の丸いのです。
でも矢印の枝、神経の枝分かれが根っこ近くに有ります。