切開排膿の続き

血液サラサラの薬を飲んでいたり、血が止まりにくい方でないか?を確認します。
切開する時に注意すべき場所は、
オトガイ孔、下唇の下のとこ、上顎洞、上の奥歯近くの副鼻腔、切歯孔、上の前歯の裏側、下顎管、下顎の奥にある神経血管の管などです。
これらに注意せずに、よく問診せずに行うと、ひどい出血や麻痺を起こしかねません。

膿を出し続ける時には、ラバーダムのゴムを縁に縫っておきます。
傷がふさがらないようにです。
縫っておかないと直ぐに取れてしまったり、中に入り込んでしまいます。
それが感染源にもなるので、数日後にはラバーを取り除きます。

根っこの手術

根っこの手術の適応症
手術を行うのは、
根っこの治療が失敗した、治療中にトラブルが起きた、普通には取り除けない障害物がある、上からの治療ではキレイにできない複雑な形で難しいもの、再根管治療しても症状が治らない歯、
あるいは追加的に手術が必要な歯、診断のための手術もあります。

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これも血が見えるので、白黒にしてあります。




53才の女性、左の真ん中の差し歯の歯ぐきが腫れて、膿が出てくる。
白く見えるのが前の根管治療後で、根っこの先までピッタリと入ってます。
2番目の絵が歯周ポケットが真ん中部分で深くて、そこから膿が出ています。
で、再根管治療を行いましたが、シーラー、セメントが根っこの外に広がっています。
先っぽの先端だけでなく、縦に広がっているのに、おかしいとヒビを疑ったそうです。
で、右がヒビが入っているのかを確かめるために歯ぐきを開いて、
根っこの縦にヒビが見つかりました。
この歯は抜くしかありませんね。