CBCTは外科治療には、必須です。
表面の骨の厚み、中の骨の状態、骨に穴が開いてるとか、アゴの骨の形、根っこの傾き具合とか。
しかしCBCTの特に三次元イメージ画像には、要注意です。

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血が出ている絵なんで、
白黒にしました。
左のCTでは根っこの先に穴が開いていて、骨から出ているように見えます。
右は実際の手術の絵で、表面の骨は残っていて根っこの先は見えてません。
もちろん骨の中にまん丸く見えてる病気はあるんですが、
表面の薄い骨などは無いように見えてしいまう事があるんです。
 
CBCTによって沢山のものが分かります。
根っこの形、神経の数、神経が枝分かれしている、くっ付いてるとか、前の時に見逃している神経など。
いつものレントゲンで角度を付けて斜めで撮っても、見つからない物が見えてきます。

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上から治療の経過ですね。
左上の奥歯の感染症状が続いていたそうです。
左の6、7ともに根管治療をされていますが、根っこの先にカゲがあります。
真ん中のCTで横から見た画像ですと、7番の病気の方が大きいようです。
上から見た断面では、両方とも4番目の神経の治療がされていないようです。
患者さんは7が犯人と思ったので、抜くことを希望されたそうです。
が、左上の写真のように3週間後に瘻孔、膿が出てきました。
で、6番の再根管治療を希望されて、見逃していた神経を含めてキレイにされました。
下が治療後で6ヶ月後で、すっかり治ったそうです。