その歯は再根管治療を行うか？行わないか？は、多くが語られてきています。
しかし不十分な根管治療がずっと前に行われていて、
何もカゲが無いからって、
そのまま新しく被せるのはよく有る問題です。 
そんな歯の多くがいずれカゲが出来てきて、
被せてから直ぐにやり直さなければならなくなるんです。

 
レントゲンでの右の真ん中の歯、
一番は随分と前に根管治療をされて何ともなかったそうですが、
新しく被せて直ぐに痛みが出てきました。
右が被せて6ヶ月後ものです。
矢印部分にハッキリとしカゲが有りますね左の治療前では鼻が重なっているので、白っぽくて見え難いからでは？


患者さんと考えを共有する。
治り具合に影響しそうな事を患者さんと共有するのが大切です。
もし歯科医だけで今の問題点を抱え込み、患者さんと共有しなければ、
短期間に治療が失敗となった時に患者さんは、それを受け入れてもらえません。
根管治療における患者さんからの苦情の原因の一つが、十分な情報を聞いていなかったから
という研究があります。
全体的な説明の際に、全てのリスクと困難な問題についてを共有すべきです。
歯科医は平易な言葉で、専門用語でなく、説明すべきです。
成功率、
他の治療法との費用の違い、
かかる期間、
長持ちしそうか、
治療中とその後に期待できる生活の質は？