根管治療された前歯がダメになる時は、
横方向への倒す力や揺さぶる様な力が繰り返しかかって
根本部分から歯や被せ物が取れてしまいます。 
でも、奥歯では縦に力が働いて根っこから折れてしまいます。
ので、被せる際の注意に違いがあります。 

前歯ではできれば全部を被せるのは、避けたいです。
プラスチックで詰めたり、表だけセラミックを貼り付けたり、漂白したりで。
根管治療では神経へ器具が通る道、アクセスの穴を真ん中に開ける必要があります。
被せるために全周を削ると、根元部分に残る歯の厚みは本当に少なくなっちゃいます。

しかし根管治療した奥歯では、咬む所を被うべきです。
タガをかけて被って抑えることで、開く力に耐えて折れない様にするためです。
上に乗せるオンレイ、4分の3だけ被う被せ物、あるいは全部被せる方法があります。
セラミックよりも金の被せ物の方が削る量は少なく済みます。
 
IMG_0195 辺縁隆線、隣の歯との境目の部分が残っていれば、
被せなくても良いよ?って報告は有りますが、
数が少ないですが。
奥歯では被せた方が安心です。