口に中の細菌が神経の管、根管に入って来ないようにする事は
根管治療を始める前に最も大切です。
口の細菌達は複雑で活発な集り、様々な種類の細菌の集まりです。
環境に直ぐに適応して、虫歯、根っこの病気、歯周病を引き起こそうとします。
根管治療の成功は
口からの細菌が入り込んでくる入口となる
歯の頭部分、歯冠部をピッタリフタをして、それを維持出来るのかにかかっています。
現在の根管充填材では、その封鎖は効果的ではありません。
カルシウムシリケート系のシーラーであっても、以前よりもスキマが出来にくいんですが十分とは言えません。
根管が再感染して根っこに病気ができないよう、
歯冠部、上の部分の詰め物がピッタリと細菌を通さないようにする必要があります。
どの位の時間、スキマができたら細菌が根っこにまで悪さをするのか?は、
3日から3か月といろいろと議論があるところです。

ラバーダム

根管内に細菌が入って来る可能性がある時には、いつでもラバーダムを使用すべきです。
虫歯治療中に神経が出てしまう可能性がある時、
コア、シンボウ、根っこにポストを削って立てる時にもです。
ラバーダムの有効性は言い過ぎても言い過ぎではありません。
細菌が入って来ないように、
良く見えて操作がしやすいし、
口の中に液体が入りませんし、
呼吸を守って、器具や被せ物を誤って飲み込んだりさせないため、
接着の際に唾液によって汚れないためにもです。
なぜラバーダムを使わないのか?は、知識、有効なのを知ってるかどうかの問題ではなく、
歯科医の診療への態度や姿勢に関係しています。