根管治療でよく使われている洗浄液、薬液は
次亜塩素酸ナトリウムとクロロヘキシジンです。
次亜塩素酸ナトリウムは、キッチンハイターなどの漂白剤や哺乳瓶の消毒にも使われてます。
クロロヘキシジンは、オロナイン軟膏やパブロンのうがい薬にも入ってます。 
これらの薬は細菌をやっつけるために使われていますが、
削りカス、スメア層は溶けてくれません。
削りカスには超音波が有効です。
そのチップからエネルギーが、薬液へうずまきのように伝わっていくのです。

スメア層を取り除くべきか?については、反対する考えもあります。
スメア層があった方が根管治療が成功すると言う歯科医もいます。
でも多くの歯科医は取り除くべきだと思っています。
スメア層は残った細菌の栄養源になってしまいます。
それ残ったカスにおおわれていると、壁の深い所にまで消毒液が届かないでしょう。
セメントも壁にシッカリとくっ付けません。
スメア層が邪魔となって、壁のにある細い管の中に入り込めません。
壁、象牙質には細い管がたくさんあるんでしたね。
となるとしっかりとフタ出来ないし、ポスト、シンボウもチャンと接着しません。

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 シーラーってセメントが壁の中にある細い管、象牙細管に入り込んでいる絵。
電子顕微鏡の画像です。