患者さんも歯科医も、麻酔しているので
やけどには直ぐには気づかないようです。
中には治療中や後に非常に不快な感じを訴えます。
歯ぐきが変形して、下がって、根っこが出てしまい、グラグラしてきます。

超音波チップで金属のポストを外そうとして連続して使うと 、
熱が周りの靭帯や骨へと伝わってしまいます。
金属なので熱が伝わってしまいます。
表側、頬側の骨や歯ぐきへの害が大きくなります。
ウサギの実験によると、
50℃で1分、47℃で5分間で骨が溶け出し、脂肪に変わってしまいます。

予防

水をかけて冷やしながら行う事で防げます。
1分使ったらやめて、加熱していないかを確認しましょう。
実験では歯の厚みと熱に関係がないようですが、
奥歯よりも前歯で起こりやすいです。
予防には前もって金属ポストをどうやって外すのかをよく考えておく事です。
ほとんどの事故は時間がかかり過ぎて起こってしまっています。

治療

先ずは症状への対応です。
痛み止めなど。
時には歯ぐきの移植が必要となるでしょう。
骨が死んでしまった時には、残念ながら歯を抜かないとならなくなるでしょう。
骨の移植などの治療が必要となります。