洗浄に関係するトラブルは沢山、報告されています。
患者さんの服にシミを作っちゃうから
神経や間違ってできた穴に薬を押し込んじゃうまで。
薬液によって起こる気腫、空気が体の中へ押し込まれて、やアレルギー反応もあります。

根管、神経の管をキレイにするのには、化学的機械的な方法で行うのが原則です。
次亜塩素酸ナトリウム液の細菌をやっつけて、汚れを溶かす作用が主に使われます。
その欠点は反応性と毒性です。
次亜塩素酸ナトリウムは、キッチンハイターのような漂白剤に利用されています。
塩素イオンによる酸化作用の働きです。
と共に組織を溶かす作用があります。
その濃度、濃さによって強さが決まります。

診療中に漏れ出した時には、突然、痛くなります。
典型的には根管から出血して、腫れてきます。
直ぐに、あるいは後になって出血班が出てきます。青あざです。
治るものが多いんですが、神経への影響も起こりるかもしれません。

もし過酸化水素水、オキシドールを押し出してしまった時には、
ガスが中にできて腫れて、気腫って言います。
数日で消えるのですが。

薬に対するアレルギーも起こりえます。
次亜塩素酸ナトリウムに対するアレルギーはほとんど報告がありません。

薬液によるトラブルでは血腫、青あざが起こりますが、少ないです。

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