石灰化、硬いのが神経の中にできる歯髄結石があると、更に難しくなります。
IMG_0148 右のレントゲンで神経の所、黒く見えるはずなんです。
が、白くなってますよね。
硬い石がゴロゴロ入っていて、
どこまでが神経で?どこからが根っこなのか?が分かりにくいんです。 

硬く壁にくっ付いて一体化していると、削り取らないと取れません。
が、ただ中にできているだけのは、軽く押すだけで取れてきます。
そうなると入り口も狭く、細くなってるので、見つけ難いんですよ。
細くて腰のある慎重に突いて探していきます。

被せてある歯の治療も難しいです。
被せ物は本来の歯の形とは同じではないので、
歯の方向、特に根っこの向きが被せ物にだまされ易いんです。
神経の部屋の床部分での色の変化に注意をします。
ポストが邪魔してたり、どうしても見つからないのなら、被せ物を外しましょう。
外した方が削る量が少なくなるし、変な方向に穴を開けたりしなくなります。
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 左のようにガッチリとポスト、金属のピンが入っていると、
中をくり抜いて神経の治療は難しくなります。
右は歯の外に針が出ているので、違う方向に突き抜けちゃってますね。
小臼歯はウエストが細くて要注意ですね。
私もあります。この失敗。


更に
神経は治療の刺激により、加齢によっても、象牙質、歯の壁を作っていくのです。
そうするとだんだんと小さく、細くなって、見つけるのが難しくなります。
超音波の器具や長〜いドリルでゆっくりと探していきます。
根っこの入り口には、細い器具や針が吸い付くような抵抗感があります。
あるいは神経が見つかるまでは、歯の方向が見やすいようにラバーダムなしで、見やすいようにしておくのも良いです。
でも器具を誤って飲み込まないよう注意です。
レントゲンで向きを確認したら、なるべく早くにラバーをかけましょう。

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 細い神経を探して、大きく削られてしまいましたね。
後が心配ですが。