根管治療で起こる失敗について書いてきました。
歯の解剖、特に神経の複雑さを学ぶことで、失敗を防げます。
アメリカ歯内療法学会の難しを分けたガイドが参考になります。
難しさによって治療回数は？その患者さんを自分ができるのか？などを考えます。
特に入り口を削る時の難しさには、
奥歯なのか前歯なのか、口がどの位開くのか、患者さんは我慢強い方なのか、 歯並びが悪くないか？
などが関係します。
これらの条件によっては、治療結果が理想的ではなくなってしまい、失敗につながりかねません。 

アメリカの学会では、根管治療を３つに難しさを分けています。
どのレベルの歯なのか？を知ることで、前もって準備ができます。
簡単ではない歯には、
ブリッジの支えとなってる歯、歯並びが悪い、神経が細くて小さくなってる、神経に石ができてる歯、すごく傾いた歯です。 
このような歯の治療には、充分な知識、技術、直感力、経験が必要です。
でないと失敗するかも。

⚫︎歯の神経の形、特徴を予測するために、2方向からレントゲンを取ります。
それによって入り口の穴の大きさ、形を決めるのです。


 上が前歯です。
左が裏側から、右は横から見た、削り方です。 

下の奥歯です。
噛む面、頬側、横から見た方向を示します。
歯の頭と根っこで方向が微妙に違うのが、要注意なんですね。