入り口を削る際に、誤って穴を開けちゃうことがあります。
根管治療で最も痛いミスの一つが、髄床底、神経の部屋の床部分へ穴を開けちゃうことです。
奥歯の神経の入り口を探していて 、床部分を間違って穴が開いちゃうんです。

 フタマタの真ん中に穴が開いちゃってますね。
どっちのかなり薄〜くて、ペラペラです。





最も多い原因は削る方向が悪いんです。
歯の形が特別だったり、ひどく傾いていたりすると要注意です。
あるいは石灰化が強く、細くて小さくなった神経を探している時です。
穿孔、穴を開けちゃった時には、

⚫︎血が出てくる
⚫︎塩素の味を患者さんが感じる
次亜塩素酸ナトリウムが漏れ出すので
⚫︎ レントゲンで器具が突き出ている

予防

⚫︎術前にいろんな方向からよく診査をする
⚫︎歯の方向、向きが分かるようにラバーダム無しで入り口を削る
ーどんな歯も歯の長軸にそって削ること
ー奥歯では1番太い神経を狙って進める
⚫︎ドリルは天井部分にだけ使う
⚫︎不安を感じたなら、途中でレントゲンで確認すること


歯って少し手前に傾いているのが多いです。
それにドリルって円弧状、指を中心に丸く削り易いんです。
あるいは手前からのぞいているので、奥に傾いて見やすかったりします。
私は奥に間違えやすいです。