根っこの神経の病気とそっくりの悪性の病気もあるんです。
リンパ腫の転移、多発性骨髄腫、扁平上皮癌、骨原生肉腫、軟骨肉腫などです。
根っこの病気と違い、これらは急速に大きくなって骨を壊していきます。
一般的には歯は刺激検査に反応しますが、時には神経も破壊されて反応ない時も。
この事だけで、一冊の教科書を読めなくてはならない項目があります。

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この歯は腺癌だそうです。
左のレントゲンからだけでは、分かりません。
歯を取り囲む様に骨が無くなっていて、しかも下の方へ大きく広がっています。
でも歯の神経が生きていたそうです。
で、抜いた歯を組織検査をして診断できたのですが
花輪みたいに黒い核、丸いのを持った上皮様の細胞が見えますね。
私には唾液腺みたいだと思いますが、こんな所にあるはずではないです。
まして歯を取り囲んで、アゴの骨に縦に広がっているなんて変です。