神経を取った奥歯でも、グルッと被せなくても良い時もあるんですか?

辺縁隆線、隣の歯と接する肩の部分が残っていたなら、プラスチックで詰めるだけでも良いでしょう。
髄床底、神経の部屋の下の部分はセメントで詰めておいて、咬む面は接着性のあるプラスチックかアマルガムで詰めましょう。
アマルガムは、今は日本では手に入りませんが。

歯のする減りが強かったり、アゴの筋肉がガッチリして咬む力が強そうな人では、おおった被せ物にして方がいいです。
例えば辺縁隆線が残っていても。
折れたり、ヒビが入ると抜かないとならなくなるのでね。

治療

この歯では、前のプラスチックの詰め物をまずは外して、残った歯が被せられるのかを確かめます。
根管治療、神経の治療は一回でできました。

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 根っこの先までピッタリ詰めてありますね。
良い仕事してますね〜!










セメントで仮の詰めておいて、一週間後に予約しました。
で、メタルボンドで被せることになりました。
メタル、金属のベース、基礎部分にボンド、セラミックス、セトモノを焼き付けて歯にそっくりにする被せ物です。
ホウロウナベと同じ様な作りです。
歯ガタを取って、プラスチックの仮歯にしました。
二週間後に技工士さんが作った冠をくっ付けました。

EA5F8419-D752-4B0E-B3BE-12AEA5AD3A32左が根管治療後にセメントで詰めた時、
真ん中が被せるために、周りを削った時、
右がセラミックの被せ物です。




一年後に検診に来られた時には何にも症状はなく、レントゲンでも良好でした。

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 メタボンはレントゲンでは、
金属が真っ白に
セラミックは薄く白く見えてます。
基本的に治療に使った材料は白く写って、スキマや出っ張りがないか?分かるようになってます。