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診断と治療計画

診断は神経が死んでいて、歯の色が変わっちゃった。
根管治療をしてから、歯の中から漂白することを勧めました。

治療をしないと?どうなるでしょうか?
●いずれ症状が出て、痛くなったり、腫れるかも。
●最も歯が黒くなって、白くするのが難しくなるかも。

この患者さんは、治療を希望されました。

治療

麻酔をして、ラバーダムをかけて、一回で根管治療を行いました。
神経の角チョを取り残さないように、死んだ神経を取りました。
あんまり小さな入り口ですと、端っこの神経が残ってしまい十分に白くなりません。
あるいは後でまた黒くなってしまいます。

神経の管、根管をステンレスとニッケルチタン製の器具、ファイルってヤスリ状の棒で削りながら、次亜塩素酸ナトリウム、塩素の消毒薬で洗ってキレイにします。
キレイになったなら、ガッタパーチャって言うゴム状のポイントとその周りにセメント、シーラーを塗って詰めます。
歯の頭根っこの境目まで、しっかりと詰めます。
後で使う漂白剤が根っこの方の骨の方に行くと、根っこが溶けたりする危険があります。
でも漂白剤があんまり浅くて、上の方だけだと上の方しか白くなりません。
なので深い所で周りに漏れ出ないように、ガッタパーチャの上に3ミリくらいセメントでカバーしておきます。
ウエスト部分に漏れ出すと、歯頸部外部吸収、根っことの継ぎ目で外側から歯が溶けてしまうリスクがあります。
根管治療中に使う消毒液、次亜塩素酸ナトリウムもキッチンハイターと同じ様なクスリなんで、漂白する作用があります。

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で、中から漂白すると
金属などが原因でなければ白くなります。