考察

上の第一大臼歯の根管治療は難しいです。
失敗している歯が多いです。
神経の形がいろいろで複雑なんですが、4本目の神経の見逃しが失敗の原因のことも多いです。
3本の神経は見つけるのは簡単なんですが、第4根管、4つ目は見つけるのが難しいんです。
他の神経は床をよく見ると灰色のスジをたどると見つかりますが、4本目はそうはいきません。
また入り口が小さくて狭くて、その上に壁の下に隠れているのが多いんです。

神経を取ったはずの歯なのに、時に神経が残っていて温度刺激に痛みが起こるものがあります。
いずれその神経は死んじゃって、根っこの先に病気ができてカゲが出てきます。
神経の治療の失敗は中に残った細菌が原因ですの、その理由として見逃された神経がよくある話です。
神経の部屋をよく見て、色の変化などを見逃さないのがコツです。
いつも顕微鏡を使って根管治療を行うことで、見逃さずに治療を成功へと導くのです。

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