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診断と治療計画

神経が取ってある歯や死んでる歯に、温度の刺激検査をするんですか?

神経を刺激して痛みなど、感覚があるのかを調べます。
なので神経のある歯で、神経が生きているのかを調べるのに行います。
しかし時には神経の治療をされている歯なのに、
チャント取ってなかったり、神経を見逃していると生きた神経が残っていることがあります。
なので神経の治療をされている歯だから、温度刺激は必要ないと決めつけてはいけません。

神経を見逃している時の症状
●冷たいの熱いので痛い
●瘻孔がある、膿が出てる
●押したり、咬むと痛い
●根元の歯ぐきを押すと痛い
●レントゲンでカゲがある

この患者さんの痛みの原因は?
患者さんの言っている冷たいのが痛いか?を、氷などで再現してみます。
売られている冷たい刺激の物、エンドアイスなどを付けてみるのが良いでしょう。
隣の歯にはくっ付かないように注意します。

上の第一大臼歯、6番で見逃し易い神経は?
上の6番の近心頬側根、三叉の根っこが多いんですが
ホホ側に2本、ベロ側に一本の根が有ります。
そのホホ側の手前の根っこを近心根って言います。
そこには神経が2本入っている事が多いんですが、細い2本目が見逃されている事がほとんどです。
って言うか、肉眼では見つからないと思いますし、無理すれば削り過ぎになり易いです。
大きく、明るく見るのは顕微鏡が必須だと思います。
また歯科医はその位置や形を良く知り、探さなければなりません。
この患者さんでは温度の刺激に痛みがあるので、神経が残っている可能性が高いです。
前の治療では4本目の神経は治療されてはいません。
神経が残っている時には、何もしなくても痛い、ズキズキする、痛くて咬めないなどの症状が出ます。