次亜塩素酸ナトリウムの漏れ出した時の治療

●直ぐにすべき事
起こり得る問題とその経過を説明する
痛みを抑える     麻酔と痛み止めの飲み薬
神経の中を生理食塩水か水で洗う       特に上顎洞や神経に流れた時には
必要であれば、腫れを切開して潰す
腫れた場所を冷やす

●短期の処置
24時間後には温める
血の流れをよくするように温水でうがいする
抗生物質     もし細菌も周りに出た可能性があるならば
ステロイド    腫れがひどい時には
抗ヒスタミン   使用は、証明されていない
連日、確認に来院する

●長期の処置
神経と運動器官、動かない、感じないといった症状の経過
根管治療を終える

症状の変化を詳しく調べ、患者さんの心配なことへ説明をしていく。
もし神経への影響が起こった時には、その広がりを写真などで記録しておき、口腔外科医への紹介を考えるべきでしょう。

特に神経や筋肉に障害が起きた時、症状が完全に無くなるまで経過を見続けます。
最初は毎日の診査が必要ですが、徐々に1週間おき、1ヶ月毎へと少なくできるでしょう。
根管治療を仕上げる事も忘れてはなりません。
痛みが強い時には、口腔顔面痛の専門医へ紹介すべきです。

抗生物質を使うべきといった証拠はありません。
しかし根管から細菌を押し出してしまったリスクがあります。
周りへの感染の危険があるのなら、アモキシシリンの様な広く効く抗生物質を1週間出します。

ステロイド剤の使用を勧められてはいますが、議論のある所です。
決まられた薬の使用法はまだ有りませんので、その個人に合った薬を出すべきです。