漏れた時に症状が起こる場所は?

次亜塩素酸ナトリウムが漏れ出た時に起こる症状は、
その周りにあるものによります。
顔の構造物、筋肉、神経や血管などです。

液体が根っこから柔らかい所に漏れ出すと、流れて広がります。
骨の外に根っこの先が出ていると、その広がりが大きくなります。
上の歯はもともとホホ側に根っこの先が寄っているので、この事故が起こりやすいんです。

上顎洞、副鼻腔のひとつで蓄膿症になる所は、上の奥歯の直ぐ上に有ります。
上の奥歯では、この上顎洞へと流れ込んでしまう事があります。
そうなると、急性の蓄膿症とそっくりの症状が起こります。
最っとひどくなると、ホホや目の下まで腫れて青くなり、神経が傷つき感覚がおかしくなったり、ホホが動きにくくなったりもします。
のどからプールのような塩素の味がしてきます。

下の奥歯では骨の真ん中にあるので、漏れ出た液はベロ側に流れていきます。
骨の壁が溶けていると、根っこの先が外にある方へと流れ易いです。
顔の表面や筋肉の付いている場所も関係します。
奥歯に行くほど喉の下へと、重症な所へと流れて行き易いです。

どの位の期間、症状は続くのですか?

症状は直ぐに短い期間起こるものと後に長期間起こるものがあります。
ほとんどの場合、短期間に症状がなくなります。
3分の2の患者さんは1週間で無くなりますが、1ヶ月かかる方もいられます。
しかし、2%の方は1年もかかる事もあります。