神経の取り残しなどを溶かす薬液、次亜塩素酸ナトリウムは濃度が高いほど、濃いものほどその効果も高いんです。
濃いもの程、良く溶ける。
根管治療では0.5~5.25%のものが使われていますが、濃いものでは注意が必要です。
濃い方が効果的なんですがその強さによって、効いて欲しくない他も所にも働くと毒にもなるんです。
細菌への効果を調べた研究によると、濃度の違いによる抗菌性、菌への効果には大した差は無いと言われています。

次亜塩素酸ナトリウム事故とは?なんですか?

根管治療中に次亜塩素酸ナトリウムが歯の中から外に漏れ出すと、この問題が起こります。
主に根っこの先からですが、穿孔、途中にできた穴から起こることもあります。
滅多に無いのですが、もしそうなるとひどく痛み、周りの歯ぐきや骨や神経などにも障害が起こります。
 
どの様になるんですか?

根管の中を洗っている時に突然、刺す様な痛みが起こり、治療中の歯の近くが急に腫れ出します。
この様な症状が出てなら、次亜塩素酸ナトリウムが漏れ出した事故です。

焼ける様な痛みが徐々に周りに広がっていくこともあります。
ホホやくクチビルが腫れて、鼻の横の溝がなくなったりします。
歯ぐきとホホが赤くなってきます。
事故の後、直ぐに、あるいは次の日に神経にも影響が起こります。