考察の続き

良く治療されているのに失敗となった根っこにいる細菌達は、未治療の歯とは違った細菌なんです。
いつもの菌とは違うんです。
種類も少なく、酸素が有っても生き残れる菌が見つかります。
クスリに耐え、栄養が少ない治療済みの歯の中でも生き残れるツワモノなんです。

ほとんどの失敗した歯では、前の細菌が根管内に残って炎症を引き続いているのが原因なんです。
が、時には歯の外、根っこの先の外側に住み着いた細菌、
あるいは体の外から入り込んだ異物、 ある本で楊枝と思われる植物の破片が抜いた歯に刺さっていました、
あるいは嚢胞、内側に上皮っていうカバー付きのデキモノ、 が原因のこともあります。
またケロイド?なんて言わないですかね?
瘢痕って言うんですが、傷が元の状態には戻らずにシコリみたいに硬い肉に治っちゃうと、レントゲン で黒く治ってないように見えます。

まとめますと、
根管治療された歯の根っこの先に病気ができているのは、
根管、神経に細菌による感染が取りきれずに続いているからです。
治療法の第一選択は、徹底した感染除去による高度な再根管治療です。
今までの経過を総合的に良く調べることで、適切な診断と治療法に役立ちます。
治療方法、その利点と欠点をよく相談し、適切な判断を促します。
再根管治療は初回の治療よりも難しいので、専門医へ紹介するのも良いでしょう。