治療

まずは詰めてある物を全て取って、ヒビの入っている位置を確認します。
それによって治療方法、詰め方を考えます。
神経にまでは進んでいなくて表面的であれば、ヒビの入った山、咬頭を取り除けば改善するでしょう。
最初は仮歯経過をみるのがいいでしょう。
3ヶ月後に神経を再評価して、何ともなければ最終的に被せましょう。
咬む面を被う形の被せ物によって、残っている歯が折れるのを防いでくれます。
もしも痛くなって不可逆性歯髄炎や神経が死んでしまった時には、根管治療が必要となります。
これは一旦は落ち着いたと思われた後になって、起こることもあります。
神経を残す治療には、必ず、もしかしたら後から根管治療が必要となる可能性があります。 

D4763C2D-3DB3-4228-987B-C6A7BE5E0E9B ヒビが神経近くにまで進んでいたなら、神経が悪くなる危険は大きくなります。
この様な歯では先に根管治療を行なっておく方が良いでしょう。

考察

どの歯がヒビによって痛むのか?見つけるのは難しいです。
近くにヒビがある歯があると、時には詰め物を外してみないと分からない時もあります。
良好な照明と大きくして見る、拡大鏡や顕微鏡が望まれます。
診断には総合的に病状の経過を調べ、検査によってその症状を再現することです。
その予後は、治療が上手くいくのか?よろしくないのか?は、様々な事が関係しています。
症状、ヒビの範囲やひどさ、歯の位置、食事の好み、悪習癖(歯ぎしりとか)などです。
歯の山、咬頭にストレスが集中しない様に削った穴を鋭く、尖った形にしないのも大切です。

もし歯がかけた患者さんでは、他も奥歯にもないかを調べる方が良いでしょう。
大きな詰め物が入っている歯などは、要注意です。
咬もうとしている歯の反対側の奥歯が当たって、邪魔をするのを、非作業側の干渉って言って、害があると言われます。
咬み合わせの調整が必要となるかも?しれません。