治療

ラバーダムをかけて、スキマから唾液が入らないようにセメントで埋めた。
詰めてあった銀歯を外して、低速度の機械で虫歯を削りその後は手の器具で進めた。
最終的に残せそうだったけど、虫歯を取ると神経が出てしまった。

血の出具合から神経の炎症進み具合を想像します。
虫歯の研究から、30秒から1分の内に血が止まらないとなりません。
もし止まらないのなら、炎症が強く失敗するでしょう。
この歯では次亜塩素酸ナトリウムを付けた滅菌された綿を30秒間置くと、止まりました。

神経の上にMTAセメントを置き、グラスアイオノマーセメントで補強して、その上に接着性のアマルガム、銀を詰めました。
最終的な詰め物を次回にすると、隙間が開く可能性があります。
定期的にチェックに来ること、何か症状が有れば直ぐに連絡する様に伝えました。

3DBCF4D8-E601-43A7-BBD3-6B50AB118154 右上の赤い穴が出ちゃった神経です。
日本では現在はアマルガムは使えません。
水銀が含まれるのでの、患者さんへの問題ではなくて、環境への汚染から禁止となりました。
私の歯にもアマルガムが入っていますが、取り除く必要はありませんよ。

失敗となる症状は?

●何もしなくても痛い。
●ヅキヅキして、眠れない。
●咬むと痛い。
●膿が出てきた。
●温度、特に暖かいものが痛い。

定期検診時には神経が生きているか?を温度や電気の刺激で調べます。
押したりたたいて痛みがないか?
レントゲンも撮ります。
この方では3,6,12ヶ月後に来院した際に何も症状はなくて、温度や電気刺激にも反応した。
1年後のレントゲンでも根っこの先に黒い影はありません。
その後は年に一度の検診にいらしています。

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