膿んでいる時は、いつも症状があるんですか?

根尖膿瘍、根っこが膿んでいる時でも全く症状がないこともあります。
膿瘍って言い方は顕微鏡で見た時の呼び方で、必ずしもひどい痛みや腫れとは関係ありません。
瘻孔、膿が出る穴が空いていると、ひどい症状はほとんどない。
瘻孔は膿が外の歯ぐきや頬に逃げ出す通り道なんです。
瘻孔が感染して、時に不快感が出ることもある。
膿がたまって圧が高まると痛みが強くなるが、瘻孔から外に出ると楽になります。

症状がある歯では、細菌の最前線はどこまで来ているの?

ほとんどの場合、根っこの外の所には細菌自体はいません。
しかしある特別な場合には悪い細菌が外にも入り込み、根尖孔外感染、根っこの外の歯周組織にまで細菌が飛び出してくる事があります。
それは急性の症状が起きた時で、ひどい痛み、腫れ、時には熱が出ます。
また瘻孔がある歯では外の歯ぐきとつながっているので、根っこの先にその細菌が入り込めます。

顕微鏡でも確認されています。
白血球が集まり、食べた細菌がその中に見えます。
右下の丸い風船見たいのが白血球で、その中や周りにある青い点々が細菌です。
この根っこの外への感染は歯の中の細菌が大元ですので、膿を出してキチンと根管治療を行えば無くなります。

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