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診断と治療計画

診断名は今はひどい痛みや腫れが無いので、慢性の炎症。
根っこの先にできたので、根尖性。
歯の周りの炎症なので、歯周炎です。
膿が出ていて、神経は死んでるので、歯髄壊死。
左上の4番、歯髄壊死と膿を伴った慢性根尖性歯周炎。

組織検査、外科的にその病気を取ってきて、顕微鏡で 見ると?

根っこの病気を組織学的に顕微鏡で見ると、これって治療の時の手術用の実体顕微鏡ではなくて、理科とかでのぞいたことが有る組織検査用の顕微鏡です。
組織学的には膿瘍(膿の袋)、肉芽種(炎症のお肉)、嚢胞(上皮のカバーにおおわれた袋)があります。
膿瘍と肉芽種にも、上皮があるのとないのがあります。
でも、嚢胞の様に裏打ちのように袋の中を上皮がおおってはいません。
慢性の根尖性の肉芽種の中に白血球がたくさん集まって来てできるのが、膿瘍です。
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左上が根っこの先の病気を顕微鏡で見た絵です。
そこの丸く見えた所を大きくしたのが、右上の絵。
黒い点々がいっぱい集まってますね。
その下の部分を更に大きくしたのが、左下の絵。
黒い点々の正体は丸い風船みたいな細胞で、白血球です。
黒い点々は白血球の核です。

真ん中の白く抜けている所は標本を作る際に、無くなっちゃった白血球で、膿です。
右下の絵がそのイメージで、この染料では黄色く見える白血球の周りにある小さな青い点々が細菌です。