
●神経が小さくなって石灰化している。
●根っこの先が黒くなっている。
骨が溶けている。
●左に見える奥側の根っこのカゲが大きく、根っこに沿って上の方まで広がっている。
●手前の根っこは少し溶けて、丸まってきている。
●神経の角、尖っている所が白く見えるアマルガムとくっ付いている。
診断と治療計画
神経が感染して死んじゃったために、根っこの先に慢性の炎症がおこっている。
難しく言うと、歯髄壊死と慢性根尖性歯周炎です。
治療方法には
●根管治療後に被せる。
●抜いちゃう。
●放っておく。
将来、膿んで腫れたり、ひどく痛くなるかもしれませんが。
この患者さんは自分の歯を残したかったので、根管治療を選んだ。
根管治療の目的は?
根管治療の目的は根っこの先が治るのに適した環境にするために、
死んだ組織や細菌を神経の管から徹底的に取り除くことです。
慢性根尖性歯周炎の原因は?
神経の管の中にいる細菌感染が唯一の原因です。
この歯では以前の治療の際に神経が出てしまったため、虫歯を取り残したのかもしれません。
あるいは既にほんの一部の神経が死んでいて、徐々に進行したのかも。
あるいは詰め物に隙間が開いて、細菌が侵入して感染したのかもしれません。
いずれにしてもゆっくりと悪くなっていくため、痛みが出ない事もあります。
その速さは様々です。