治療計画

側方脱臼、横に動いた歯の治療の目的は?
●食い込んだ歯を解放する。
●歯の位置戻して、骨折を少なくする。
●4週間、歯を固定して安静にする。
●診療やレントゲンで経過を観て、症状に変化が出たら適切な処置を行う。

この歯の治療法は?
直ぐに行うべき事と今後に観察すべき事。

直ぐに行う治療
押し込まれた位置から元に戻す。
神経の状態、色、元に戻した後のグラグラ具合を記録して、経過を観ていく。
柔軟な固定法を4週間行う 。

●2週間後、2ヶ月後、6ヶ月後、1年後に診査を行う。
その後は5年間、年に1回の検診を行う。
固定は4週間後に外す。

その後の治療法
学会のガイドラインに従って、定期的に診査を行う。

初回は2週間後、その後に4週間後に固定を外す。
2ヶ月後に再来院し、神経の状態、色の変化、動き具合を記録し、初回と比べる。
レントゲンを撮って、根っこの先の変化を調べる。
神経の状態に変化はなかったが、神経への刺激を与える検査にはまだ反応しない。

6ヶ月後も反応しない。
歯の色が変色して、たたいたり、根元を押すと少し痛い。
この時点で神経が死んだと判断し、根管治療を行った。
1年後の検診時には症状は無く、レントゲンでも正常だった。

23C5E76F-81E6-41FF-99D2-4A7299EC6A32真ん中が6ヶ月後に根管充填直後、
右は1年後のレントゲンです。
 
右側に白く写っているのは?何だろう?
20才の方だけど?
まさか入れ歯のバネではないよね?