横に、多くはベロ側に食い込んだ時です。

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目的

この歯の治療を通して、側方脱臼と他の怪我との見分け方を学びます。
またその治療法も理解します。

最初に

20才の男性、
スカッシュの試合中にラケットが口にあってしまった。
右の真ん中の前歯が内側にずれて、食い込んでしまった。

主訴

ケガで右上の1番をぶつけて、食い込んでしまった。
触るとひどく痛むし、この歯が出っぱっていて口を閉じれない。

0131E6C1-7383-4EC5-A273-E019CFA995E8 内科的な病気

特になし

歯科での来院状態

定期的に通院し、予防処置も受けていた。
ケガをするまでは、良い歯だった。

診査結果

右上の1番が内側に傾いていて、ガッチリと食い込んで動かない。
器具で触れると金属の様な高い音がする。
触ると痛くて、電気刺激を与えても感じない、神経が切れてる。
更に他の歯と比べて、少し灰色がかって見える、暗い感じ。
他の歯は大丈夫そうで、電気の刺激の検査にも反応した。
歯周ポケットも動き具合も正常範囲。


側方脱臼の特徴的な症状

●歯の頭の部分が横に、多くはベロ側か頬側にずれている。
●折れた骨に食い込んでいて、全く動かない。
●たたくと、骨にくっ付いたような高い音がする。
●もし骨に食い込んでいなければ、グラングランに動く。
●くちびるも腫れて。
●くちびるや周りに内出血ができる。
●くちびるや歯ぐきが切れている事も。