目的

この歯の治療を通して、
根管治療が失敗した際に治療方法の選択ができるようになる。
この症例から外科的な歯内療法の原則と方法を学び、通常の根管治療が失敗した歯を治療する際のその役割を理解します。
以前の外科手術と比べて顕微鏡を使ったマイクロ手術の利点も考察します。

最初に

49才の男性、
右下の第一大臼歯の歯ぐきにデキモノができ、嫌な匂いがするとかかりつけ歯科医を受診した。

主訴

数ヶ月前から嫌な匂いがしていた。
ニキビの様なデキモノが段々と大きくなり、潰れる事を繰り返していた。
奥さんから口臭を指摘された。

内科的な既往歴

高コレステロール血症の薬を飲んでいた。
おおむね健康だった。

歯科的な既往歴

定期的に受診しており、被せる治療を受けていた。
右下の第一大臼歯の根管治療は、約1年前にかかりつけ歯科医によって行われていた。 

診査結果

顔の表面には異常は無い。
右下の6番の歯ぐきに瘻孔、膿の出口のデキモノがあった。
そこを押すと痛みがあったが、歯自体をたたいても痛くない。
前後の歯にも大きなアマルガム、銀の詰め物が入っている。
歯周ポケット、動揺度、動きなどの歯周病の症状は無い。

レントゲンから右下の6番の手前の根っこの先に大きな黒い病変が見つかった。
根っこの先からクスリが約4ミリも飛び出していた。

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