目的
この歯の治療を通して、根管治療の失敗の原因を知り、どの様に再治療するかを学びます。

最初に
右下第一大臼歯の根管治療後に、慢性根尖性歯周炎の症状が治らない。

主訴
59才
以前に根管治療を受けた右下6番が痛い。
痛みが段々と強くなり、頬が腫れてきた。
かかりつけ歯科医に行ったが急性症状を抑えるように抗生物質をくれ、歯内療法専門医へと紹介された。

詳しく調べるべき事は?
診断と治療計画の立案にあたって、以前の根管治療の時期と詳細を知るべきです。
例えば一年前なのか、7年前なのかによって治りつつある途中なのか?治っていないのか?を鑑別する助けになります。
患者さんに、以前の治療について以下の事を聞いて下さい。
●ラバーダムをして治療をしていましたか?
●何回かかりましたか?
●誰が治療しましたか?歯内療法医ですか?一般開業医ですか?

再治療を行うか?外科治療を選ぶか?と考える際に、被せ物のタイプとその質も大切な判断基準になります。

この歯では以前の治療は7年前で、金属ポストと金合金の被せ物が入っていた。

内科的な既往歴
特に無し。

歯科的な既往歴
患者さんは年に一度の定期検診を受けていた。
長年に渡り多くの治療を受けていた。
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