目的
この歯の治療を通して、
膿の出ている慢性根尖性歯周炎の診断と治療方法を学びます。
根管治療の原則、
治療結果にかかわる器具操作と根管充填、詰める方法の重要性を説明できるようになる。

最初に
60才、男性、
8年間歯科医に行っていなかった患者さん。

主訴
左下の小臼歯と第一大臼歯あたりに常に鈍い痛みがある。
その歯ぐきにデキモノができ、時折、膿が出ては引っ込んだりを繰り返している。

内科の既往歴
特に無し。

診査結果
顔の外側には異常無し。
治療済みの歯が多く認められた。
左下の5と6番には大きなアマルガム、銀の詰め物がされていた。
両方ともに虫歯の再発があった。
歯周ポケットは深くない。
6番は少し動いていて、瘻孔、膿の出口のデキモノが両歯の間にできていた。

両方とも冷たい物にも電気にも反応無し。
瘻孔に白く映るガッタパーチャポイントを入れてレントゲンを撮った。

A1838D8D-D404-46D4-B4B1-8D09EB67C009 白く映るポイントから膿の原因を探せます。
2本とも根っこの先が黒くなっており、両方ともに悪いようです。
刺激に反応しなかった事から、神経が死んで腐って膿が出ていと思われます。