なぜ、折れた部分を動かすと痛むのか?

この歯の様に複雑破折、神経にまで折れている時には、チョット触れても大変に痛みます。
神経が出ているので、折れている部分を動かすと神経を直接、押すことになるので鋭い痛みが生じます。痛みの一部は、破折片にくっ付いている歯ぐきからの痛みもあるでしょう。 

この歯は残せますか?

ヒビが歯ぐきの下にまで達していますが、この歯は十分に残せます。
この年令の患者さんに、歯を抜いてインプラントは禁忌です。

診断と治療法

仮の診断は歯冠部、歯の頭の部分の複雑な破折です。
先ずは折れた部分を取り、残った歯を調べます。
ヒビが神経にまで達しているのか?根っこにまで届いているのか?です。
大丈夫そうなら、応急的な神経の処置をして、仮歯にします。

この歯の治療法には?

●出た神経の上に薬を置く、歯髄覆罩。
●部分断髄、一部分に神経を取って残す。
●全部断髄、歯の頭の神経を取って、根っこの神経だけを残す。
●抜髄、神経を全部取る。
●抜歯、抜いちゃう。

選択肢としては、以上の方法があります。
神経を残すのか?取るのかです。
根っこにまでヒビが入っていると、詰める時に隙間ができない様にピッタリとくっ付けるのが難しいです。
神経を残した時には、その後の被せ方を良く考える必要があります。
もし根っこが未完成ならば、根っこを成長し折れにくくするために断髄が良いでしょう。
しかし、もう完成している歯ならば、抜髄も良い選択肢となります。

歯が折れて緊急来院された時には、折れた歯は歯ぐきにくっ付いたり、患者さんが持っている事が多いです。
ですので折れた部分を仮に、あるいは最終的な詰め物としてくっ付ける事が可能です。
その方がプラスチックで詰めるより、封鎖性が良く、審美的です。
もし無くしてしまったなら、プラスチックで接着し、出てしまった神経や根管を守ります。
最終的な修復、詰めたり、被せたりする方法は、後日に考えます。

●折れた歯を再度、接着する。
●プラスチックを接着する。
●セラミックで被せる。
●メタボン、セラミックを金属に焼き付けた冠を被せる。
●ポスト、根っこにピンをさした冠を被せる。
●抜いちゃう。