治療

神経原性疼痛の治療には、一般的に内服薬と注射による神経ブロックがある。
抗痙攣薬の多くが、神経原性疼痛の治療に有効です。

注射には神経ブロックと症状のある粘膜下や筋肉へのステロイド注射があります。
この患者さんでは右上の1番、2番に痛みがあったので、その近くの粘膜下にステロイドを注射した。
内服薬でなく注射にしたのは、症状の改善が早く起こるからです。
数日で痛みが劇的に改善した。
3週間後に再評価した時には、わずかな不快感があるだけだった。
再度、ステロイド注射を行った。
1週間後には完全に症状無くなった。

考察

神経原性疼痛はその場所、末梢の神経や中枢の神経における病変によって起こります。
この病気は感染、ケガ、神経学的な病気によって誘発されます。
全ての症例で良好に治療に反応するとは限りません。
多くの因子が関わるため、痛みをマネージするためには複数の治療を組み合わせる必要があります。
神経原性疼痛の病理は複雑で、末梢と中枢神経における感作、異所性の神経伝達、過敏、下降性の抑制性コントロールの喪失などが含まれます。
難しくて、簡単には伝えられません。
神経経路がこんがらがって、違う所に繋がって痛みを感じたり、脳側から弱める機能が無くなって、強く痛みが過剰に感じたりする様です。
戦争で失った手や足が痛む?って話も有名ですよね。
歯を抜いても、その痛みが続くなんて事もあります。