治療後の関連因子

根管治療後に起こるわずかな隙間からの感染によって、失敗になる事が明らかになってきました。 
歯冠部、歯の頭の部分の被せ物や詰め物が根管充填材を守り、根管の再感染を防いでいるのです、
根管充填材への微小な隙間を防ぐには、根管充填材そのもの以上に被せ物の方が大切とも言えます。

過去80年間、根管治療の結果や予後に影響する因子について多くの研究がされてきました。
様々な関連因子が取り上げられていて、材料の成分、治療術式、方法論等ですが、それらを比較して、明確な答えを示す事は困難です。
これらの研究から得られた根管治療の結果に影響する因子とは、以下の項目です。

●根管治療が理想的に行われていれば、 その予後は極めて良い。
●根管治療の失敗の原因は、常に根管内の感染であり、その影響によって根尖病変を生じる。
原因の細菌は、ほとんどの場合は根管内に有る。
●根管の感染はしばしば不適切な器具操作と根管充填、あるいは不適切な被せ物による。

治療後の検診

根管治療の失敗は起こります。
治療後の6,12ヶ月後にレントゲンを撮ります。
必要であれば4年間、経過を観察する事もあります。