高い可能性で成功すると確認を持てる際にだけ、根管治療を行うべきである。
最良の結果を求めるには適切な症例にだけ行い、複雑な症例は専門医へ紹介すべきです。
治療法の選択をするにあたって、歯髄の診断により成功率が異なる事を知るべきです。

それぞれの歯科医でその能力は違うので、どのケースは自分で行い、どのケースは紹介すべきかは厳密に決める事はできません。
新しい技術により更に多くの症例が治療可能となっています。
理論的には細いサイズのステンレス製ファイルで探索し、回転式のファイルで拡大、キレイにできるでしょう。

大学での研究では、根管治療の成功率は約90%です。
しかし地域住民での縦断的な研究では、60〜75%となります。
このようにな研究から、根っこの先の病変と不十分な根管充填に関連性が示されています。
また疫学的な結果では根管治療の予後に影響する因子として、術前の状態、治療中の因子、そして治療後の因子の多くが挙げられています。


根管治療の予後に影響する因子

術前の因子

治療の予後に関する術前の因子として、文献的には多くが挙げられています。
年齢、性別、全身の健康状態、歯の種類、歯髄の状態、症状、病変の大きさ、歯周組織の状態。
しかし治療結果に影響する因子は術前に根っこの先に病変があるか?ないか?だけです。
術前に根尖病変が有ると、10〜25%成功率が下がります。
この差は手法が予防的なのか(感染させない)?と、治療的なのか(感染の除去)?の違いです。
成功率が低いのは、根管充填前に根管の感染の除去がいかに大切かを理解していないからです。
根尖病変があっても、このマニュアルに書いて方法に従えば同じような成功を得らる確信があります。

再治療の歯では術前の根尖病変が成功率を下げる事が示されています。
治療されている根管を消毒する事の難しさからです。