この章を通して、根管治療を必要と疑われる歯の診断と方法について説明します。

作業長、根管の長さを調べる。 

治療前に作業長を正確に調べる事は重要です。
治療前に必ず取られるレントゲン写真から先ずは予想します。
歯の大きさや長さがが出来るだけ正確に写るように、レントゲンフィルムを歯の軸と平行に位置付けなければなりません。

A1A09711-CE55-445A-B64A-3CDCD8C99BDA 平行法の器具を使うと有効です、特に難しい上の歯に。
しかしこの器具を使用しても、平行になっているのはレントゲン装置とフィルムの位置である事を覚えておいて下さい。
実際はフィルムとレントゲン装置を平行に位置付ける方が難しいのです。
下の歯では比較的に簡単ですが、患者さんにベロをよけてもらう必要があります。

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 嘔吐反射が強い、子供さんなどは難しいです。

















上の歯では更に大変です。
上の顎の喉側を口蓋、口のフタって意味です。
口蓋にフィルムがぶつかってしまい、曲がってしまい、画像が崩れてしまいます。
そのためにはフィルムを最も奥側に離して位置付ける必要があります。

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どうしても難しい時には、二等分面法で行います。
歯とフィルムの方向の半分の角度を狙って撮ると、二等辺三角形の関係となり少なくとも長さが近くなります。







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あるいはこの絵の様にお口の奥行きが許せば、遠くに置いて平行法で取れることもあります。
日本人の方はお口も小さくて、中々こんな風に位置付ける時は少ないですが。