ニッケルチタン製ファイルでのクラウンダウン法

歯の頭の部分をクラウン、歯冠部って言います。
クラウン、上から、入り口から太いサイズの器具で削って、徐々に根っこの先へと進める方法です。

この数年間に根管治療における細菌のコントロールにとって、画期的な幾つかの発明がありました。
最も重要な変化はニッケルチタン製の器具でしょう。
ニッケルチタン製のファイルは大変に柔軟で弾性に富みます。
力を掛けると柔軟に曲がり、力を除くと元の形へと戻ります。

CED3039E-0F62-4862-9072-1A0F71EE74B7 40号、0.4ミリの比較的太いファイルでも簡単に曲がって、離すと元通りになります。
超弾性、形状記憶です。

この器具の欠点は形を変形させにくい、前もって曲げた形にしにくい点です。
曲げた所から折れやすくもなります。
金属に疲労が起きていても、分からないので折れる前に気が付きにくいのです。
しかし慎重に使用すれば、折れる事は少ないです。

現在はマルテンサイト、グニャグニャに曲がるニッケルチタン製ファイルも有りますし、金属処理法が発展して本当に折れ難くなりましたね。

また様々なテーパーの器具が作られています。
テーパーは尖端から根元までの、太さの度合いです。
以前は2度のものしか有りませんでしたので、前回お話したステップバック法で広げていたんです。

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 2度は1ミリごとに0.02ミリずつ、太くなる。 

ステンレス製ファイルでは刃がある部分、16ミリ、で1ミリごとに0.02ミリ太くなっていて根元では0.32ミリ太くなっています。
02テーパーって言います。
ニッケルチタン製のものでは様々な太さのテーパーが有ります。
太いテーパーのファイルの欠点は 、根管の上の部分が不必要に太く削れてしまう事です。
楔状に削り過ぎると、折れ易くなってしまいます。
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太くファイルは入り口にだけ使用し、尖端に近ずくにしたがって細いテーパーの物にしていきます。