歯髄壊死、神経が死んでいる歯

生きた歯髄と違って、歯髄が死んでいる歯では既に根管内は感染しています。
根管内の細菌を取り除く事が細菌のコントロールの目的ですので、無菌的な手技は欠かせません。
感染の除去のためには、機械的な器具操作、抗菌薬による洗浄、次回の来院時までの貼薬を行います。
そして最終的に根管充填によって、取り除けなかった細菌を閉じ込めてしまい治癒を促すのです。 
いかに優れた歯内療法専門医であっても、機械的な器具操作と洗浄によって常に細菌数を最適な状態に減らす事はできません。 
ですから出来るだけ細菌数を減らすために、次回に来院まで1週間以上は根管内に薬剤を入れておきます。

ここは議論が有るところでして、理論的には貼薬をする複数回治療の方が細菌数は減るはずです。
が、治療成績を比べると、一回治療と差がありません。
かえって仮蓋から隙間が開いて、感染の機会が増えてしまったり、
クスリが隅々にまで有効ではなくて 、折角減った細菌が増えてしまう?事なども考えられます。

ステンレス製のファイルとステップバック法

感染した根管の治療方法として、ステンレス製ファイルを用いたステップバック法が以前から行われきました。
25番、先が0.25ミリのファイルを尖端まで届かせます。
次に30号、0.30ミリのファイルを1ミリ短い所まで届かせます。
で、35号をそのまた1ミリ手前に届かせます。
つまり根っこの先から徐々に太いサイズのファイルを1ミリずつ、短い所まで削って角度、テーパーを与えていきます。

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出来たステップをスムーズに取り除き、細い先端から漏斗状に徐々に太く仕上げます。