成功に必要なことは?

歯髄が死んでいる根尖性歯周炎では、根管内の細菌がその原因です。
生きた歯髄では根尖性歯周炎は認められず、根管内全部には感染が及んではいない。 
ですので、根管治療後に根管内に細菌がいなくなれば、歯髄が死んでいる歯では根尖性歯周炎が治る。
生きた歯髄の歯では、根尖性歯周炎は起こらない。
実験からこの事は証明されています。
歯髄が生きている歯は、死んでしまって根尖性歯周炎のある歯よりも根管治療の成功率が高くなります。
95%とに対して80%です。

成功率が15%下がるのは、根管の消毒が十分な効果がないからです。 
また根管充填の前に細菌の培養で細菌が見つからなかった歯では、その成功率が90%以上になりました。


EF36E774-BD67-4CDE-9476-78A99741A3A4 


上の表は根っこの先にカゲがある歯と無い歯で治療結果の違いを示しています。
左が無い方で成功率が、右よりも良いですよね。

下の表は細菌培養見つかった方が左で、右は細菌が認められなかった歯。
右の方が良いですね。

でもこれは寒天培養で、半分以上の細菌は寒天には育てられないんです。
また寒天培養の臨床での意義は今では認められません。

もちろん根管内の全て細菌を培養する事はできません。
培養結果でマイナスでも、いくつかの細菌が残っているでしょう。
高い成功率を得られる程度に細菌数を抑えれるなら方法を確立するための、確認するために使用するのが良いでしょう。

まとめ

根管充填の時に残った細菌数が少ない程、より良い治療成績が得られます。
細菌培養試験でマイナスを示すような治療方法が90%以上の成功率を得られるでしょう。