原則

今までに2つの異なる歯内療法について、お話ししてきました。
生活歯髄療法、神経を全部、あるいは一部分だけ残す治療。
根管治療、生きた、あるいは死んだ歯髄を全部取り除く治療です。

根管治療は以前にお話した不可逆性歯髄炎か歯髄壊死、死んじゃった歯髄と診断された歯に行います。
こらから、この治療方法についてお話ししていきます。
生きた健康な歯髄にも、被せる理由などで根管治療を行う事もあります。

成功するには?

何が成功に関係するのか?
以前にお話したように、根尖性歯周炎,歯髄から根っこの先に炎症が進んだ状態が最も大切な点です。
根管治療の結果、根尖性歯周炎が無くなる事こそが、成功の基準となります。
ですから歯髄が生きているならば、根尖性歯周炎の予防、根尖性歯周炎がない状態を維持する事が治療の目的です。
歯髄が死んでいる歯では既に根尖性歯周炎ができてしまっているので、その成功とはある期間の内に無くなる事です。
一般的には4年間の内に無くなれば、成功となります。

治療時間、利益や治療後の痛みなどは患者さんや歯科医にとっても短期的な治療結果としては簡単に評価できますが、
強調しておきたいのは、長期的な成功の基準は根尖性歯周炎が無くなる事です。

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根管治療の成功
不可逆性歯髄炎の治療後2年目のレントゲン
不十分な治療にもかかわらず、元々生きた歯髄でったので成功した歯。



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死んだ歯髄の治療後
左が治療前、右が2年後