試しに削る。

被せ物があって、温度や電気の刺激が出来ない時には効果的な診断検査法はありません。
そんな時には検査のために被せ物に穴を開ける方法しかない。
被せ物に削って象牙質まで達すれば、それ自体で象牙細管の液体の流れを生じて歯髄が生きているのかが分かります。
テスト的に削る方法は正常な歯髄、あるいは可逆性歯髄炎と思われる時に最後の方法としてだけ行うべきです。
その際には十分に水をかけて、優しく行います。

打診、たたいてみる
触診、触ってみる。

打診と触診は歯と骨の間をつなぐ靭帯、歯根膜に炎症があるかを調べるために行われます。
歯根膜に炎症がある時には、歯髄が死んでいる歯がほとんどです。
温度や電気刺激に反応がなく、打診や触診で痛みがあれば、急性の根尖性歯周炎の症状です。

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検査用の鏡の柄で歯を垂直にたたきます。
触ってみて痛くないか?腫れているか?プクプクと水っぽくないか?ペコペコしてないか?

また不可逆性歯髄炎の炎症が急速に歯周組織、歯の外にある周りの歯根膜や骨に広がって、歯髄は死んでしまうでしょう。
歯根膜に炎症があって、歯髄が生きている場合には、根っこの歯髄に炎症が進んでいて、おそらくは不可逆性でしょう。
歯髄が生きていても、打診や触診に過敏に反応する時には不可逆性歯髄炎です。

打診の検査は多くの歯根膜を刺激するように、鏡や金属製の器具の柄で根っこ方向にたたきます。
最も炎症を起こしている場所は根っこの先だからです。
いろんな方向にもたたいて みます。
感覚に過敏な反応が有れば歯根膜に炎症があることを意味しますが、
普通に反応したから炎症が無いとは言えません。
検査には見逃す事が必ず有るからです。