温度刺激による検査

温度刺激による検査は、象牙質の管の中の液体が動く事による。
冷たい物や暖かい物を歯に付けると、細管内の液体が動く事によって歯髄の周囲に有るAδ線維が刺激されます。
そうすると鋭い痛みが起こります。
歯髄の炎症が進むと、暖かい物で液体が膨らみ、冷たい物で収縮する事で最も深い部分にあるC線維を刺激します。

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鞘付きのAδ線維は速い(時速100k)、刺すような痛みが
C線維は鞘が無いので、遅い(時速3k)、鈍い痛みを生じます。

冷たい刺激

冷たい刺激には、綿にスプレーをかけて冷えた先を歯にくっ付けてみるか、風をかけてみます。
前歯では先端の3分の1の辺りに、奥歯では手前の山の先端にくっ付けます。
この部分に歯髄の角が近くて、最も神経が豊富な部分だからです。
同じ歯を再度調べる時は、少し時間を置いてから行います。

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反応が無い時には、97%の可能性で一部の歯髄が死んでいる可能性があります。
となると歯内療法が必要となります。

?ここは私の経験とは異なります。
多くの方で反応が無い事が多いですね。冷たいのには。

反応が有れば、歯髄は生きています。
C線維による痛み、深く、鈍い、うづくまるような、ズキズキとした痛みでなければ、
冷たい物に反応があった事から、可逆性か?不可逆性の歯髄炎なのかは分かりません。