という本からです。

診断のコツ
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レントゲンを撮る時には、できれば歯の軸と平行にフイルムを置ければ、変形が少なくて正確な像が得られます。 
でも、狭い口の中ですので、ベロに当たったりして難しい事も多いんです。
そんな時には図のように二等辺三角形になるように考えて、その半分の角度に垂直に当たるようにレントゲンのカメラを向けます。
この方法を二等分面法っ言います。

二等分面法で撮ると、前歯と下の奥歯では短めになります。
上の奥歯では口蓋根は長く、頬側根は短く見えます。

口蓋は口のフタだから、上のアゴの天井部分で、裏側の根っこです。
外側にあるのはホッペタなんで、外側を頬側って言います。

平行法で撮っても、レントゲンは放線状に、広がって進むために、約10%大きくなり2mm程度長く写ります。
そのために約15度根っこ方向に向けてとる改良型の平行法を使います。
撮影用の器具は平行に作られているので、15度根っこ方向に曲げて撮ります。
この撮影法を練習するべきです。
もしリンキット、世界的に人気のあるレントゲンフイルムのホルダー器具、が診療室になければ、自分用に購入すべきです。

根っこが重なる時には水平的に方向を変えて撮影します。
曲げて撮った時のルール、SLOB のルールを思い出して下さいね。
Same Lingual, Opposite Buccal
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フイルムに近いベロ側にある物は、レントゲンカメラと同じ方向にずれます。
フイルムから遠い頬側にある物は、 反対方向に動きますね。