どんな症状が出たならば、失敗なのか?

●何もしないのに痛い。
●ズキズキする、夜に目が覚めるような痛みがある。
●歯グキを押すと痛い、噛むと痛い。
●膿が出てきた。
●温度刺激に過敏で、特に暖かいものが痛い。

再診時には電気刺激や熱刺激への反応やたたいたり押すと痛みが有るのかを調べます。
またレントゲンも撮ります。
この方では3ヶ月後、6ヶ月後、1年後に来院され、何の症状も無く、電気と温度刺激には正常な反応を示した。
1年後のレントゲンでは、根っこの先にカゲがない事を確認した。
その後は年に一度の定期検診している。

考察

永久歯の虫歯で神経が出た時に神経を残す治療は、一般的に結果が良くないと言われてきた。
なので根管治療が行われていた。
しかし適応症を慎重に選び、無菌的な治療を行えば、神経を残す事は可能です。
近年では適応症の選択、詰め物、治療後の検診などを適切に行えば、90%以上の成功も報告されている。
適応症の選択が最も大切で、症状がなくて、神経が生きている歯で、出血の程度が鍵となります。