虫歯で神経が出てしまった歯で、神経がのこせるのか?どうか?

ACCF11FC-EF03-40B6-90FC-608053D83169 診断と治療計画

診断名は虫歯による可逆性歯髄炎です。
この診断名自体が歯髄、歯の神経の炎症が元に戻れるという意味ですが、
本当にそうなのかは?分かりません。
まあ、やり直しがきくという意味では保存的な治療を希望される方が多いです。
が、その中の何本かはやっぱり痛みが出たり、神経が死んでしまってやり直す事がある事を分かって選んでください。
神経が死んで病気が根っこの先にまで進んでから神経の治療をすると、生きていた神経よりも10%程度成功率が下がりますので。

麻酔をして銀歯を取り除いてみないと分からないけど。
もし歯が十分に残っていて、神経が出なかったならば、プラスチックやアマルガムで直接法で詰められるかも。
もし神経が出たならば、更に処置が必要になります。

神経が出た時には、どんな治療法があるのか?
●放っておく。
●神経の上に薬を詰める、あるいは一部神経を取ってからそうする。
●根管治療。
●抜いちゃう。

生きている神経が出た時には、
直接覆髄、見えた神経の上に薬を置いて残す方法、
部分断髄、一部分の神経だけを取って薬を詰める方法、
抜髄、歯の神経を全部取り除く方法、
が有る。
直接覆髄は出た神経に直接保護する材料を置いて、神経を保存する方法です。
部分断髄では出た神経を一部取り除いた後に材料を置く方法です。
抜髄は根っこの先まで全部の神経を取り除き、部分断髄は炎症や傷ついた神経の一部分だけを取るのです。

でもどこまでが炎症を起こしているか?なんて、顕微鏡で見ても分かりません。
教科書的には洗浄して血が止まるかどうか?で判断しますが。