根管治療を一回で行うのと、複数回に分けて行う利点は?

一回治療の利点
●治療時間が少ない。
●麻酔やラバーダムなどの回数が少なくて済む。
●仮ブタが取れたり、歯がかける危険が減る。
●治療後の痛みは同じ。
●治療成績も同じ。
 
複数回治療の利点
●例えば痛みが有る再根管治療の歯では、途中に薬を詰める事で細菌数をより少なくできる。
●出血などで根管内を乾燥できない時には根管充填を次回にまで待てる。
● 適切に消毒するための時間が増える。
●もし痛みや腫れが出ても、もう一度やり直す機会がある。

考察
治療結果を考える時、根管治療のことだけを考えずに歯周病や被せ物に関しても良く考えるべきです。
根管治療を受けた歯の失敗にはこれらの要因が絡み合って起こる。
この歯の治療結果は短期的、長期的にも良好と思われる。

治療を終えた歯を常に振り返ってみる必要がある。
その治療計画は正しかっただろうか?
その治療は適切な方法で行われただろうか?
最初にその予後を判断する前に、患者さんと他の治療方法の結果を良く説明するべきです。
その後に治療を準備の段階と最終的な段階に分けて考えて、複雑な治療であれ簡単なものであれ同じように組み立てていく。