考察

歯の神経が原因の外歯瘻、
顔の皮膚にできた膿の出口は誤診され、不適切な治療をされることもある。
不必要に抗生物質を長期に投与されていることも珍しくない。
また無駄な形成手術を受けていることもある。
効果的な治療には適切な診断が鍵となり、詳細な歯科に関する経過を確認することが欠かせない。

瘻孔とは体の中にある病気から体の外に通じる通路である。
しばしばその中の管は皮膚と同じような上皮という膜で覆われている。
病気のある場所で作られた炎症性の物質が流れ出てくる。
瘻孔は根っこの病気では珍しくはなく、18%に見られる。
歯の神経が原因の瘻孔は一般的には口の中にできるが、顔の皮膚にできることも珍しくはない。

外歯瘻はオトガイや頬によくみられる。
瘻孔の通り道は解剖学的に決まってくる。
下顎の小臼歯では表面の骨が溶けて穴が開くと、27mmと言った長い歯で頬筋が高い位置にあると外歯瘻が出来やすいのです。

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