考察

失敗した歯の再根管治療は大変に難しく、時間がかかる。
再根管治療の成功率は低くはないが、時には感染源を取り除けず効果が無いこともある。
失敗した歯では、まずは再根管治療を行うべきだ。
しかし場合によっては、再根管治療ができない歯もある。
正しい治療法を選択するには、正確な診断と治療計画が大切です。
再根管治療を行う際には、更に外科的歯内療法が必要となる可能性を伝えておくべきです。
この患者さんでは沢山の薬がはみ出しており、病気の大きさなどから今後に外科治療の必要性が高かった。

この歯のように病気の形が周りとハッキリとしている場合には、レントゲンでの治りが速いです。
何ら骨の移植などもせずに、6か月後のレントゲンで完全に治っています。

顕微鏡下での手術は従来の肉眼下での方法よりも多くの利点があります。
大きく見えるような状態で細かな器具を使用することで、正確に行えます。
また逆方向から根っこから詰める薬が新しく開発され、手術の成功率が非常に高くなりました。
正確な診断を行い、適切な治療計画と良好な手技により、根管治療された歯の予後は長期の成功へと導かれるのです。