考察
ヒビによって痛みが生じている歯を見つけるのは、時に難しい。
前後の多くの歯にヒビが認められる時や詰め物を外して初めてヒビが見つかる場合などである。
良好なライトが必須で、できればルーペや顕微鏡を使って拡大して見るべきだ。
ヒビの入った歯を見つけるには、先ず総合的な経過を聞くこと。
その次に噛んでもらって痛みを再現する事だ。

治療の予後には多くの因子が関係する。
患者さんの症状、ヒビの大きさ、歯の位置、噛み合わせ、歯ぎしりなど。
歯科治療によるヒビを防ぐには、鋭利な削り方を避け、力が極端に集中しないよう配慮する。

ヒビを生じた患者さんで、他の奥歯にも注意する。
大きな詰め物が入っていてヒビが認められなら、同じように折れないように被せた方が良い。
歯にヒビが入った経験のある患者では、平衡側の歯のぶつかりは削った方が良い。
平衡側の干渉とは右の歯で噛んでいるのに、反対側の左側の歯がぶつかって顎の動きを邪魔して物です。